大盛況!田んぼ学校たつえ秋物語[10/1(土)-2(日)]
国立青少年教育振興機構子どもゆめ基金助成事業Farm19田んぼ学校たつえの秋物語を10月1日(土)と10月2日(日)の2日間にわたり開催しました。体験とは何か? 経験を知識に変えていくための学びと気づきの支援とは? そんなことを考えながら3つのわくわく体験をファシリテーションしました。
現場としての想定外の大問題はこの季節外れのガンガン照りでした。一方で、子どもたちはヤル気まんまん。さて、どうなったのでしょう?!
初日(10/1)のトピック1は、Farm19探検。秋の田んぼ・畑、築87年の家屋、道具などをウオッチしました。それをどう共有するか? 体験的に学びました。それが畳ワークショップ。できるかな? と思っていたのですが、大間違い。「畳」そして「広間」の絶大なるアフォーダンス効果。子どもたちは学校とは違う?寝っ転がりスタイルで、楽しく、ゆるーく、取り組みました。
午後のトピック2は稲刈り体験。毎日食卓にあがる「ご飯」が、どんな風に収穫され、胃袋に到達するのか? ビオトープ田んぼでの、鎌をもつ、刈る・束ねる・干す、作業体験を通して考えました。
2日目(10/2)のトピック3は「料理する・食べる」。ローカルテレビ(四国放送)のレギュラーで人気の料理研究家の大杉 まやさんと娘さん(ゆずきさん)も参加して、お米を研いで、火を起こして、カマドでゴハンを炊く、など、ワクワクドキドキクッキングを体験しました。そして、いつもとは別世界な満腹を味わいました。
2日目の午後のトピック4は「地球的視野を持つこと」そして「気候変動へ立ち向かう」。そのために「科学的思考をする」、その入口として「生き物観察」する。メンターは徳島大学で河川生態学・自然再生を教育研究しておられる河口 洋一博士。
子どもたちと一緒に田んぼを歩いてもらい観察の基本を学んだ後、そこにいる生き物を採取。その後(暑さ対策を兼ねて)築87年の古民家にインスタント生態学研究室を特設。田んぼにいた生物についてのレクチャー、いわば大学の授業、を受けました。
乗り出して話を聞く、話の途中でハイ!と質問する、びっくりするほど豊富な専門知識、子どもたちのポテンシャルは高く、エキサイティングラーニング。ここからどう継続的な地域研究、アクションをつくっていけるか? これには「大人の力」「協力の輪」が問われます。
スタッフとしての気づきは、正しくしっかりやれば子どもたちは探究に走り出す。未来が見える。古民家は子どもたちの創発的を誘う「場」の力を持っている。それが畳ワークショップ。
実のところ机がありませんでした。畳ワークショッはその「不足」を補う苦肉の策だったのですが、おかげで、寝っ転がってもかまわない、井草の匂いのする、お気楽・快適なキッズWSが実現できました。見たこと、聞いたこと、よかったこと、楽しかったことを、書く、描く。それをもとにプレゼンして居合わせた人や仲間と共有する。築87年の古民家には心地よい風を吹かせる見事なデザインがあり、それがみんなの気持ちをまとめてひとつの方向に向けたように感じました。
Farm19田んぼ学校たつえ秋物語のメッセージは「共有・共感・対話・共創のコミュニティ」づくり。幸福感や満足度の高い暮らし、子育て、仕事、学びに欠かせない仕組みを、子どもたちと一緒に育てることはできないか? 結果は6年後かもしれないのですが、スーパーボランティアも現れて、案外近いかもしれない予感。ありがとうございました!