水車を作って動かそう(1日目)[7/22(土)]
地球人として、母なる地球の環境保全について考え、温暖化へのアクションを起こすための科学力と工学的思考を養う「3坪原始農業博物館」体験2023プログラムは「水車を作って動かそう!」をテーマに、Farm19ビオトープ(生物多様性)田んぼの探検と探索、農業の視点からの地下水の科学、自然エネルギーのフィールドワーク、水車づくりワークショップを、7月22日と23日の2日間、実施しました。
講師は、昨年と同じく、地元(勝浦町)の原始農業の実践家で3坪原始農業博物館長の石田義夫さん、地下水の専門家であり、JICAプロジェクトとしてアフリカやアジアの井戸堀り、ボランティなどの経験が豊富な宮内龍太郎さんです。また、今年2023年は特に大学生のお兄さんと一緒に水車づくりしよう!ということで、徳島大学4年生の久積一騎くんと外舘健人くんがファシリテーターとして参加して進行役を担当しました。全体統括はいつものようにアツヤくんです。まずは報告その1をご覧ください。
なお、本プログラムは本来10時から開始だったのですが、あまりの猛暑のことから、参加の全保護者を対象に7/19にメールで緊急アンケート調査を実施して、熱中症対策として開始時刻を1〜2時間前倒することを提案し、結果的に予定より1時間早い9時から開始することになりました。
2023.7.22(1日目)受付とチェックイン:朝9時、子どもたちが保護者とともに元気にやってきました。受付を済ませたらまずはチェックイン。どんなに親しくても、輪になって、あらたまって、名前/どこから来たか/今の気持ちをみんなの前で共有します。この作業を通じて、お互いを知り、学びのコミュニティ化を加速します。かつ、要点を絞って手短に共有する練習をします。結果的に、人間関係を瞬間的に構築します。暑いので屋内で行いました。
1日目の全体テーマ
<探検と発見のわくわく田んぼ旅へ出発!>
暑さ指数(28)を確認の上、1日目の田んぼ体験を開始しました。2つのグループに分かれて、大学生のお兄さんの案内のもと、何をやってもよい、泥んこになってもよい、ビオトープ田んぼの旅です。ビオトープとは、循環・多様性など地球環境本来の姿が保たれた生物生息空間という意味です。農業用水に足をつけたりして、頻回に身体を冷やして熱中症対策しながら進行しました。
<探検の振返りと発見の共有>
対話と共創ツールのポストイットと模造紙を賢く使う演習です。本プログラムは「体験を知識にしていく」。そこから「考え方」と「次の行動」を「生み出す」考え方です。そのため探検で出会ったモノ、発見したコトをポストイットを使って「言葉にする」「描く」「共有」します。それが記録となり、振り返りを豊かにして、気づきを促進することが狙いです。学校の教室での作業と違う点は、アイスを食べながら気楽にやること。異世代グチャグチャ。名づけてアイスクリームストーミングです。
午前のテーマ「地下水の科学」の開始
探検の次はサイエンス。メンター(講師)の宮さんが窓から語りかけて、再び田んぼへ。午前のプログラム「地下水の科学」が始まりました。身体を冷やすこと忘れず、井戸を掘って地球科学しました。発見は、田んぼの地下は水だらけであること。この時期は5cm掘ったら水が湧き出ました。そして「地下水は動いている」ということ。また、石ころが多いのはなぜ? 質問や回答も次々と湧き出て「原始農業博物館」は大賑わいとなりました。探究心から行動を起こす「リビング・ラボ」です。
<田んぼファイアーランチ>
コミュニティからの応援を得て、ローカル&ヘルシーな田んぼファイアーランチを楽しみました。自慢は、一汁一菜。そして火起こしから。Farm19で農薬や化学肥料を使わず特別栽培したお米を羽釜で炊きました。おかずは、お向かえの畑で採れたキュウリ。お汁は、野菜たっぷりで裏の濱醤油店のお味噌で味付けした豚汁。大人気でした。
2023.7.22 午後のテーマ<水の利用とエネルギー>
優良なインプットが最良のアウトプットを生み出す。1日目の午後は2日目の「協働での水車づくり」につながるワイワイガヤガヤ・アクティビティです。切り口としては、①水の利用体験、②水はなぜモノを動かすのか?水車はどうしたら動くのか?の思考、③水車の共同製作演習。
<1日目の振り返りとチェックアウト>
体験を絵や言葉にして共有することから体験や経験の知識化や概念化を助けます。