– フューチャーセンター「懐風荘」-
未来を形にするには、居心地よい場所、異体験、良質の対話、この3つが有効とされています。そこで、Farm19では、築80年の古民家「懐風荘」を活用し、フューチャーセンターを実装しようと考えています。
フューチャーセンターは未来を形にする装置です。そこでは、上記3つを装備した上で、ふたつの大きなテーマを掲げます。
ひとつは、どんな町・社会にしたいのか? どんな暮らし・働き方をしたいのか? どんな組織・プロジェクトを立ち上げたいのか?「夢」あるいは「理想像」を描ことです。
次は、仮にそれが実現されたら、どんな新しい可能性が生み出されるのか?それが社会をどう変えていくのか?地域をどう成長/活性化させるのか?世界が注目する大きな変化を導けるのか?何があれば可能性はさらに広がるのか?対話して地図化します。そして「目的」と「到達目標」を定めます。接近するためのストーリーをつくります。すべては対話で引き出します。
もうひとつは、実現に向かって進もうとするチームづくりです。出会い、つながり、「創造の旅」に出るメンバーの組織化です。目的指向のもと、ゆるやかにつながり/出入りする人を含めた「強固でしなやかなチーム」の編成です。
そこではオープンであること。解を導く最適な方法/道具を取り入れること。人の集まりがお互いに作用しあうエコシステムであることが望まれます。
この一連の作業を「未来デザイン」(=インパクトデザイン)と呼んでいます。行程を見守り、適宜、整理/刺激する作業はプロセスファシリテーションです。
つまりは、フューチャーセンターとは、①出会いと発想を刺激する物理的空間、②思考と構想を進行させる手法とプログラム、③「未来」が確かに出来上がっていくための「組織化」と「決意」、これら3つの総体ということになります。
Farm19の「場づくり」では、古民家の再生と共創型農業DX社会実験を小目標に、これらの実装に取り組みます。
もちろん、取り上げる問いかけやテーマは、Farm19課題の他にも、地域の人たちの自分事、課題、社会問題、気候変動まで、大小種々様々です。
事業内容
■古民家の再生
・心地よい、驚きのある異体験空間への修繕と改築
・古民家80年の物語への共感と新しいページづくり
□対話の場づくり
・集まる仕掛けと参加の促進 (1)
・多様なあり方の相互の理解 (2)
1 出会うことのなかった人 x シンプル・楽しい・美味しい
2 共感・気づき・建設的/創造的共有 x ファシリテーション
□田舎暮らしのデザインとプロトタイピング
・都会にない「日常」 x 地域を超えたコミュニティ
・伝統/文化/地勢/風土/親しみ x 新しい景色/コト