趣旨と経緯

1. 設立の趣旨

情報技術(IT)は子ども、青年、働き盛りの大人、主婦、高齢者などすべての人々にとって日常生活を豊かにしてくれるものです。

例えばインターネットがあれば、家にいながらにして、遠く離れた親族、知人との交流ができます。

国籍、性別、年齢、思想を越えて、様々な人と繋がることも可能になります。

また、大きな図書館に匹敵するような情報検索や個人による情報発信が可能となります。寂しさを解消することはもとより、絆、友情、交友関係を保ち、また、社会参加、学びを促進することから、より積極的な生き方、暮らしをつくる支援をしてくれます。

潜在的能力の発掘と活用、生き甲斐の創出にも効果を発揮します。

インターネットを通じての新しい交流・生活は、楽しみでもあり、また、今日発生する様々な社会問題に対処するための社会創成の芽であるともいえましょう。

今日、こうしたITの重要性、利便性が叫ばれているにもかかわらず、そして、ITを生活のなかで活用したいという欲求をもっている人が多いにもかかわらず、知識、技能、指導者、学習機会の不足などから、ITを賢く上手に使いこなせていない人が多い現状です。

また、継続的に学べるIT講習プログラムや地域性や生活との関連を意識した生活活用演習が少ない状況です。

そこで、私たちは、地域住民にとって真に魅力あるIT講習プログラムの研究・開発、それを実践するIT学習環境の提供、ITを用いた有機的で世代を超えたネットワークづくりの支援活動を行い、ITを活用した豊かでいきいきした日常生活、わくわく・ドキドキする情報生活を提案、実現したいと考えています。

すでに任意団体として活動を開始していますが、銀行口座を開設したり、事務所を借りたり、電話を設置するなどの法律行為を行う場合、また公的機関等から受託事業等を受ける場合などにおいて様々な不都合を生じるため、特定非営利活動法人いきいきネットとくしまを設立します。

2 申請に至るまでの経過

「いきいきネットとくしま」は平成15年9月、有志16人により発足しました。

母体は平成13年より徳島大学の生涯学習講座にてIT技能、地域情報化支援、モバイルコンピューティング、野外演習などを繰り返しながら、地域ネットワーク活動の実践に研鑽を重ねてきた10人のグループです。

本会は電子運営と公式Webサイトによる情報発信を基本とした市民ネットワークですが徳島にはこれまでにこうしたネットワークが少ない状況でした。

発足1か月後より定例パソコン勉強会「森の日」を開催。

平成15年11月にはネット交流事業として沖縄ハイサイネットとのインターネットテレビ会議、同年12月には米国ホノルルとのテレビ会議、ホノルルマラソンのインターネットライブ中継などを実施。

IT啓蒙講演会「わくわくフォーラム」も主催しました。

これら実績を踏まえて、平成16年1月に特定非営利活動法人化準備委員会を設置。設立趣旨、定款、事業計画、予算、役割分担等の審議を重ね、運営体制を整えてきたというのがこれまでの経緯です。

平成16年4月15日
特定非営利活動法人いきいきネットとくしま
設立代表者 吉田 敦也